声調の変化
第7回 声調の変化
2月24日号で声調について勉強しました。
中国語の単語(漢字=音節)には夫々ひとつの声調がある
とお話しましたが、言葉は生き物です。
話す時には単語が連続、つまり音節と音節がつながります。
すると、前後の音節が互いに影響しあうことになります
影響を及ぼしあうと、声調も自然に変化します。
これを、変調とよびます。
声調の変化には、軽声、第三声の変化、
それから、一(yi1)七(qi1)八(ba1)不(bu4)
の変化があります。
まず軽声ですが
他の漢字の後ろについた時に元の声調をなくして軽く発音され
聞いた時に声調がはっきりしなくなる場合があります。
例をあげると、
ma1ma 媽媽(お母さん)媽は本来第一声
peng2you 朋友(友達)友は本来第三声
があります。
発音は、前の音節に軽く添える感じで正しい発音になるので
あまり神経質にならなくても良いようです。
また、どんな時に軽声になるかという規則は特になくて、
しいて言えば同じ単語が重なった時の後ろの単語や、
接尾辞、助詞などが軽声になりやすいようです。
また、上の2番目の例のように習慣的に軽声になるケースも
あります。
ですから出てきた時に覚える様にしましょう。
次に、第三声の変化ですが
2つのケースがあります。
1)3声+3声→ 2声+3声
ni3hao3(你好)→ ni2hao3
発音だけ変わります。声調符号は変えません。
2)3声+1・2・4声→ 半3声+1・2・4声
lao3shi1(老師=先生)→ lao(半3声)shi1
半3声とは、3声の前半だけ発音するもので、低く平らで
後が自然に上がらない音になります。
なお、この場合も変わるのは発音だけで声調符号は3声のままです。
最後に4つまとめて
一(yi1)七(qi1)八(ba1)不(bu4)の変化です。
1)これら4つが第4声の前に置かれたとき、第2声に発音して
声調符号も変えます。
一萬(万) yi1wan4→ yi2wan4
不要 bu4yao4→ bu2yao4
2)一が第4声以外の前に置かれた時、4声に発音して
声調符号も変えます。
一本 yi1ben3→ yi4ben3
以上で発音の基本が一通り終わりました。
何度も繰り返して練習するようにしてください。
ピンインを覚えたら、新しい単語を辞書で引いても自分で発音が
出来る様になります。
次のステップは、
日常出会う場面のきまった表現を覚えて行きます。
そのまえに、
次回は、前回ご紹介した「月亮代表我的心」の歌詞の説明をします。
今回はここまでとします。
有難うございました。
再見
2月24日号で声調について勉強しました。
中国語の単語(漢字=音節)には夫々ひとつの声調がある
とお話しましたが、言葉は生き物です。
話す時には単語が連続、つまり音節と音節がつながります。
すると、前後の音節が互いに影響しあうことになります
影響を及ぼしあうと、声調も自然に変化します。
これを、変調とよびます。
声調の変化には、軽声、第三声の変化、
それから、一(yi1)七(qi1)八(ba1)不(bu4)
の変化があります。
まず軽声ですが
他の漢字の後ろについた時に元の声調をなくして軽く発音され
聞いた時に声調がはっきりしなくなる場合があります。
例をあげると、
ma1ma 媽媽(お母さん)媽は本来第一声
peng2you 朋友(友達)友は本来第三声
があります。
発音は、前の音節に軽く添える感じで正しい発音になるので
あまり神経質にならなくても良いようです。
また、どんな時に軽声になるかという規則は特になくて、
しいて言えば同じ単語が重なった時の後ろの単語や、
接尾辞、助詞などが軽声になりやすいようです。
また、上の2番目の例のように習慣的に軽声になるケースも
あります。
ですから出てきた時に覚える様にしましょう。
次に、第三声の変化ですが
2つのケースがあります。
1)3声+3声→ 2声+3声
ni3hao3(你好)→ ni2hao3
発音だけ変わります。声調符号は変えません。
2)3声+1・2・4声→ 半3声+1・2・4声
lao3shi1(老師=先生)→ lao(半3声)shi1
半3声とは、3声の前半だけ発音するもので、低く平らで
後が自然に上がらない音になります。
なお、この場合も変わるのは発音だけで声調符号は3声のままです。
最後に4つまとめて
一(yi1)七(qi1)八(ba1)不(bu4)の変化です。
1)これら4つが第4声の前に置かれたとき、第2声に発音して
声調符号も変えます。
一萬(万) yi1wan4→ yi2wan4
不要 bu4yao4→ bu2yao4
2)一が第4声以外の前に置かれた時、4声に発音して
声調符号も変えます。
一本 yi1ben3→ yi4ben3
以上で発音の基本が一通り終わりました。
何度も繰り返して練習するようにしてください。
ピンインを覚えたら、新しい単語を辞書で引いても自分で発音が
出来る様になります。
次のステップは、
日常出会う場面のきまった表現を覚えて行きます。
そのまえに、
次回は、前回ご紹介した「月亮代表我的心」の歌詞の説明をします。
今回はここまでとします。
有難うございました。
再見
第6回 鼻母音と捲舌母音
第6回 鼻母音と捲舌母音
母音の後半に入ります。
鼻にかかった音を、「ビオン」といいますが、この鼻音を
ともなった複合母音の発音です。
中国語には、[n][ng]の2種類の鼻音があって、
単母音、複合母音の後ろにn、ngがついた母音を鼻母音といいます。
この二つの語尾をもつ単語は非常に多く、nとngのどちらなのかで
迷う場面が結構出てきます。
日本人にとって便利な判別方法がありますので、あとでご紹介します。
先ず、鼻音の発音を練習します。
n:舌の先を上の歯ぐきにつけて「ン」と発音します。日本語で「案内」
という時の「ン」の舌の位置を確認して覚えて下さい。
ng:舌の先をどこにも付けずに口を開けたまま「ン」と発音します。
日本語で「案外」という時の「ン」の舌の位置と同じです。
それでは、鼻母音です。
an:日本語の「案内」の「アン」でokです。
en:前回ご紹介したあいまい音の「e」に「n」をつけて発音します。
ang:日本語の「案外」の「アン」でokです。
eng:あいまい音の「e」に「ng」をつけて発音します。
ong:「音楽」や「ゴング」という言葉の中の「オン」と同じです。
ian:「イアン」とは発音しません。「遅延」という言葉のなかの
「イエンと大体同じ発音です。
in:日本語の「印刷」の「イン」と同じでokです。
iang:唇を左右に引いた「イ」にangを続けて発音します。
ing:日本語の「印画紙」の「イン」と同じです。
iong:唇を左右に引いた「イ」にongを続けて発音します。
独り者の意味のチョンガーという言葉のなかの「ィオン」という
発音と同じです。
uan:唇を丸く突き出した「ウ」に「案内」の「アン」を続けて発音します。
uen:唇を丸く突き出した「ウ」にあいまい音の「en」を続けて発音します。
「ウァン」の様に聞こえます。
uang:唇を丸く突き出した「ウ」に「案外」の「アン」を続けて発音します。
ueng:唇を丸く突き出した「ウ」にあいまい音の「eng」を続けて発音します。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字)an(yuanとも綴ります):
「u」の唇で「イ」と発音し、日本語の「エン」を続けて発音します。
「ュエン」の様に聞こえます。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字)n(yunとも綴ります):
「u」の唇で「イ」と発音し、「n」の発音の「ン」を続けます。
母音の最後は、
そり舌の母音(捲舌母音)です。
これは、ひとつ、erがあります。
er:あいまい母音の「e」に続けてしたを上にそり上げて発音します。
この時に、「e」の音が、舌をそり上げて出てくる「r」(英語のrの発音と同じ)
の発音に引きずられて日本語の「ア」に近い音になります。
日本語で「アール」といっても通じます。
発音の最後に、anとang、enとeng、inとingの区別をする便利な方法
についてご紹介します。
それは、
漢字を日本語で音読みして、語尾が「ン」なら「n」、それ以外なら「ng」
になるというものです。
例えば、「銀行」という言葉はピンイン表記すると[yin2 hang2]となりますが、
銀(「ギン」)、行(「コウ」、「ギョウ」)の音読みから語尾を予測出来るという事です。
以上で発音と四声の基本について分かったと思いますが、
繰り返し練習して身につけてください。
ここで、youtubeで見つけたテレサ・テンの中国語の歌をご紹介しますので、
お楽しみ下さい。
歌詞の内容については、後日ご説明します。
http://www.youtube.com/watch?v=5qL9NaUSPGg
歌詞の所にバナーが出てくるので、バナーの右上のxをクリックして
バナーを消して、歌詞から内容を想像してみて下さい。
「月亮代表我的心」といって有名な歌です。
次回は
声調の変化、について勉強します。
有難う御座いました。
再見
母音の後半に入ります。
鼻にかかった音を、「ビオン」といいますが、この鼻音を
ともなった複合母音の発音です。
中国語には、[n][ng]の2種類の鼻音があって、
単母音、複合母音の後ろにn、ngがついた母音を鼻母音といいます。
この二つの語尾をもつ単語は非常に多く、nとngのどちらなのかで
迷う場面が結構出てきます。
日本人にとって便利な判別方法がありますので、あとでご紹介します。
先ず、鼻音の発音を練習します。
n:舌の先を上の歯ぐきにつけて「ン」と発音します。日本語で「案内」
という時の「ン」の舌の位置を確認して覚えて下さい。
ng:舌の先をどこにも付けずに口を開けたまま「ン」と発音します。
日本語で「案外」という時の「ン」の舌の位置と同じです。
それでは、鼻母音です。
an:日本語の「案内」の「アン」でokです。
en:前回ご紹介したあいまい音の「e」に「n」をつけて発音します。
ang:日本語の「案外」の「アン」でokです。
eng:あいまい音の「e」に「ng」をつけて発音します。
ong:「音楽」や「ゴング」という言葉の中の「オン」と同じです。
ian:「イアン」とは発音しません。「遅延」という言葉のなかの
「イエンと大体同じ発音です。
in:日本語の「印刷」の「イン」と同じでokです。
iang:唇を左右に引いた「イ」にangを続けて発音します。
ing:日本語の「印画紙」の「イン」と同じです。
iong:唇を左右に引いた「イ」にongを続けて発音します。
独り者の意味のチョンガーという言葉のなかの「ィオン」という
発音と同じです。
uan:唇を丸く突き出した「ウ」に「案内」の「アン」を続けて発音します。
uen:唇を丸く突き出した「ウ」にあいまい音の「en」を続けて発音します。
「ウァン」の様に聞こえます。
uang:唇を丸く突き出した「ウ」に「案外」の「アン」を続けて発音します。
ueng:唇を丸く突き出した「ウ」にあいまい音の「eng」を続けて発音します。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字)an(yuanとも綴ります):
「u」の唇で「イ」と発音し、日本語の「エン」を続けて発音します。
「ュエン」の様に聞こえます。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字)n(yunとも綴ります):
「u」の唇で「イ」と発音し、「n」の発音の「ン」を続けます。
母音の最後は、
そり舌の母音(捲舌母音)です。
これは、ひとつ、erがあります。
er:あいまい母音の「e」に続けてしたを上にそり上げて発音します。
この時に、「e」の音が、舌をそり上げて出てくる「r」(英語のrの発音と同じ)
の発音に引きずられて日本語の「ア」に近い音になります。
日本語で「アール」といっても通じます。
発音の最後に、anとang、enとeng、inとingの区別をする便利な方法
についてご紹介します。
それは、
漢字を日本語で音読みして、語尾が「ン」なら「n」、それ以外なら「ng」
になるというものです。
例えば、「銀行」という言葉はピンイン表記すると[yin2 hang2]となりますが、
銀(「ギン」)、行(「コウ」、「ギョウ」)の音読みから語尾を予測出来るという事です。
以上で発音と四声の基本について分かったと思いますが、
繰り返し練習して身につけてください。
ここで、youtubeで見つけたテレサ・テンの中国語の歌をご紹介しますので、
お楽しみ下さい。
歌詞の内容については、後日ご説明します。
http://www.youtube.com/watch?v=5qL9NaUSPGg
歌詞の所にバナーが出てくるので、バナーの右上のxをクリックして
バナーを消して、歌詞から内容を想像してみて下さい。
「月亮代表我的心」といって有名な歌です。
次回は
声調の変化、について勉強します。
有難う御座いました。
再見
uの発音はキスの唇で
今回は母音の発音(1)です。
先ず、単母音ですが、これには6種類あります。
a:口を大きく開けて、舌は下において、唇は丸めずに
「ア」と発音します。
o:舌の位置は上でも下でもなく中間において、
唇を日本語の「オ」よりも丸めて「オ」と発音します。
e;日本語に無い発音。英語のあいまい母音と同じと考えて
下さい。「ア」と「オ」の中間の音になります。
口を少し開いて(「エ」の口)リラックスした状態で、
舌先は前歯付近から後退させて、
喉の奥から「オ」と発音する感じです。
i:唇を左右に引いて、「イ」と発音します。
但し、zh、ch、sh、r、c、sの後ろについた時には
「イ」とは発音しないでこれらの子音をのばすだけにします。
u:唇を前に突き出し、先を丸めてキスの挨拶をするような口で
「ウ」と発音します。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字):これは、テキスト文では
フォントが無いので、yuと書くかあるいはvで代用するケースもあります。
uの唇の形を作って「イ」を発音します。
次は、複合母音です。
これらはローマ字の日本語読みで代用可能で、子音に比べれば簡単です。
ai:日本語の「アイ」でok。前の母音を強く発音します。
ei:日本語の「エイ」でok。前の母音を強く発音します。
ao:日本語の「アオ」でok。前の母音を強く発音します。
ou:日本語の「オ」に唇を丸めて突き出す「ウ」をつなげます。
前にある母音を強く発音します。
ia:「イ」の口で「ャ」と発音します。
ie:日本語の「イエ」でok、「エ」を強く発音します。
iao:i+a+oの発音で、真ん中の「ア」を強く発音します。
「ヤォ」の様に聞こえます。
iou:i+o+uの発音で、真ん中の「オ」を強く発音します。
「ヨゥ」と言う様に聞こえます。
ua:唇を丸めて突き出した「ウ」の口で「ワ」と発音します。
後ろの母音を強く発音します。
uo:唇を丸めて突き出した「ウ」の口で「ウ」と「オ」を続けて発音します。
後ろの母音を強く発音します。
uai:唇を丸めて突き出した「ウ」に「アイ」を続けます。
真ん中の「ア」を強く発音します。「ゥアィ」と聞こえます。
唇を突き出した「ウ」をしっかり意識して発音します。
「ワイ」の様にはなりません。
uei:唇を突き出した「ウ」を意識して発音して、「エイ」を続けます。
真ん中の「エ」を強く発音します。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字)e:yueまたはve
と表記することもあります。
上で説明したようにuの唇の形を作って「イ」を発音してその後素早く
「エ」とつなげます。
以上で母音の前半を終わります。
次回は母音の後半です。お楽しみに。
有難う御座いました。
再見
先ず、単母音ですが、これには6種類あります。
a:口を大きく開けて、舌は下において、唇は丸めずに
「ア」と発音します。
o:舌の位置は上でも下でもなく中間において、
唇を日本語の「オ」よりも丸めて「オ」と発音します。
e;日本語に無い発音。英語のあいまい母音と同じと考えて
下さい。「ア」と「オ」の中間の音になります。
口を少し開いて(「エ」の口)リラックスした状態で、
舌先は前歯付近から後退させて、
喉の奥から「オ」と発音する感じです。
i:唇を左右に引いて、「イ」と発音します。
但し、zh、ch、sh、r、c、sの後ろについた時には
「イ」とは発音しないでこれらの子音をのばすだけにします。
u:唇を前に突き出し、先を丸めてキスの挨拶をするような口で
「ウ」と発音します。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字):これは、テキスト文では
フォントが無いので、yuと書くかあるいはvで代用するケースもあります。
uの唇の形を作って「イ」を発音します。
次は、複合母音です。
これらはローマ字の日本語読みで代用可能で、子音に比べれば簡単です。
ai:日本語の「アイ」でok。前の母音を強く発音します。
ei:日本語の「エイ」でok。前の母音を強く発音します。
ao:日本語の「アオ」でok。前の母音を強く発音します。
ou:日本語の「オ」に唇を丸めて突き出す「ウ」をつなげます。
前にある母音を強く発音します。
ia:「イ」の口で「ャ」と発音します。
ie:日本語の「イエ」でok、「エ」を強く発音します。
iao:i+a+oの発音で、真ん中の「ア」を強く発音します。
「ヤォ」の様に聞こえます。
iou:i+o+uの発音で、真ん中の「オ」を強く発音します。
「ヨゥ」と言う様に聞こえます。
ua:唇を丸めて突き出した「ウ」の口で「ワ」と発音します。
後ろの母音を強く発音します。
uo:唇を丸めて突き出した「ウ」の口で「ウ」と「オ」を続けて発音します。
後ろの母音を強く発音します。
uai:唇を丸めて突き出した「ウ」に「アイ」を続けます。
真ん中の「ア」を強く発音します。「ゥアィ」と聞こえます。
唇を突き出した「ウ」をしっかり意識して発音します。
「ワイ」の様にはなりません。
uei:唇を突き出した「ウ」を意識して発音して、「エイ」を続けます。
真ん中の「エ」を強く発音します。
uの上に..(ドイツ語のUウムラウトと同じ字)e:yueまたはve
と表記することもあります。
上で説明したようにuの唇の形を作って「イ」を発音してその後素早く
「エ」とつなげます。
以上で母音の前半を終わります。
次回は母音の後半です。お楽しみに。
有難う御座いました。
再見
「肉」はrou4
第4回 「肉」はrou4
今回は子音の後半です。
といっても4つしかありません。
が、日本語に無い発音なので少し手ごわいです。
子音の発音(2) 捲舌音(そり舌音)
zh ch sh rの4つです。
zh:舌先をまきあげて上あごの内側の前の方の固いところ、
硬口蓋(こうこうがい)ともいいます、にあて、息を舌先と
硬口蓋の間から摩擦させて出します。声帯は震わせません。
無気音なので息は強く出しません。
ch:zhと同じ要領。但し、有気音なので息を強く出します。
sh:舌先をまきあげて硬口蓋に近づけ、少し離して、息をその間から
摩擦させて出します。声帯は震わせません。
r: shと同じ要領ですが、声帯を軽く震わせます。
ここで、まぎらわしい例をあげて、声調も含めて発音の違いを
感じてみたいと思います。
shとxの違い:
少(少ない)の発音 shao3
小(小さい)の発音 xiao3
カタカナで表すとどちらも「シャオ」です。
zhとchとqの違い:
樟(クスノキ)の発音 zhang1
唱(歌う)の発音 chang4
強(つよい)の発音 qiang2
3つとも初めは「チャン」と聞こえてしまいます。
ついでに
重(重い、の意味の時)の発音 zhong4
重(重ねる、繰り返すの意味の時)の発音 chong2
も覚えてください。
rとlの違い:
肉の発音 rou4
漏の発音 lou4
但し、ピンインのrは英語のrや日本語のラリルレロの発音と違って、
上に説明した様に、shの舌の位置で声帯を軽く震わせて出す音なので
「のどの奥から出るジ」の様に聞こえます。
ここで、ピンインのxとqとlの発音要領をもう一度書きますので、
練習してください。
x:舌面の前の方を硬口蓋に近づけて、その間から息を摩擦させながら、声帯を
震わせないで出します。「シ」の発音を口を左右に引いて発音します。
q:舌面(ぜつめん、舌の上側の表面)の前の方を上あごの内側の前の方
固いところ、硬口蓋(こうこうがい)ともいいます、につけて舌の先を
下の歯の裏側にあてて、息を摩擦させながら出します。有気音なので
息を強く出します。声帯を震わせません。
l:英語のl(エル)の発音と同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて、息は舌の両側
から出します。声帯を震わせます。
これで子音の発音についてはひとまず終了です。
ここまで、ピンインの子音の発音優先で、母音については日本語から大部分が
イメージできると考えて進めて来ました。
次から母音に焦点を当てて、日本語に無いピンインの母音を中心に見て行きます。
次回は、母音の発音(1)です。予告が一回ずれましたが、乞ご期待。
有難う御座いました。
再見
今回は子音の後半です。
といっても4つしかありません。
が、日本語に無い発音なので少し手ごわいです。
子音の発音(2) 捲舌音(そり舌音)
zh ch sh rの4つです。
zh:舌先をまきあげて上あごの内側の前の方の固いところ、
硬口蓋(こうこうがい)ともいいます、にあて、息を舌先と
硬口蓋の間から摩擦させて出します。声帯は震わせません。
無気音なので息は強く出しません。
ch:zhと同じ要領。但し、有気音なので息を強く出します。
sh:舌先をまきあげて硬口蓋に近づけ、少し離して、息をその間から
摩擦させて出します。声帯は震わせません。
r: shと同じ要領ですが、声帯を軽く震わせます。
ここで、まぎらわしい例をあげて、声調も含めて発音の違いを
感じてみたいと思います。
shとxの違い:
少(少ない)の発音 shao3
小(小さい)の発音 xiao3
カタカナで表すとどちらも「シャオ」です。
zhとchとqの違い:
樟(クスノキ)の発音 zhang1
唱(歌う)の発音 chang4
強(つよい)の発音 qiang2
3つとも初めは「チャン」と聞こえてしまいます。
ついでに
重(重い、の意味の時)の発音 zhong4
重(重ねる、繰り返すの意味の時)の発音 chong2
も覚えてください。
rとlの違い:
肉の発音 rou4
漏の発音 lou4
但し、ピンインのrは英語のrや日本語のラリルレロの発音と違って、
上に説明した様に、shの舌の位置で声帯を軽く震わせて出す音なので
「のどの奥から出るジ」の様に聞こえます。
ここで、ピンインのxとqとlの発音要領をもう一度書きますので、
練習してください。
x:舌面の前の方を硬口蓋に近づけて、その間から息を摩擦させながら、声帯を
震わせないで出します。「シ」の発音を口を左右に引いて発音します。
q:舌面(ぜつめん、舌の上側の表面)の前の方を上あごの内側の前の方
固いところ、硬口蓋(こうこうがい)ともいいます、につけて舌の先を
下の歯の裏側にあてて、息を摩擦させながら出します。有気音なので
息を強く出します。声帯を震わせません。
l:英語のl(エル)の発音と同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて、息は舌の両側
から出します。声帯を震わせます。
これで子音の発音についてはひとまず終了です。
ここまで、ピンインの子音の発音優先で、母音については日本語から大部分が
イメージできると考えて進めて来ました。
次から母音に焦点を当てて、日本語に無いピンインの母音を中心に見て行きます。
次回は、母音の発音(1)です。予告が一回ずれましたが、乞ご期待。
有難う御座いました。
再見
多少銭?はduo1 shao3 qian2 ?
今回からピンインを使った中国語の読みに入ります。
表題のduo1 shao3 qian2 ?ですが、
duo1:ドゥォー (第一声、このdは濁点がひとつくらいの感覚で余り濁らせない)
shao3:シャオ(第三声、日本語のシャオと同じ)
qian2:チェン(第二声、はっきりした日本語のチの発音と同じ)
の様に発音してください。
ここで、おことわりですが
使用する漢字は制限により当面日本字とします。
さて、
中国語のピンインで特徴的なものは色々有りますが
子音の発音が最初の壁になります。
今回と次回の2回に分けて子音の発音を見てみます。
それでは、子音の発音(1)いきます。
説明のとおりに出来なくとも、イメージをしながら練習して下さい。
きっと通じます。60点合格のつもりで。
b:上下の唇を合わせて、口の中に十分息をためてから唇を開いて
息を出します。あまり息を強く出さず、声帯も震(ふる)わせません。
「ブ」より限りなく濁点をとる感じ。日本人の耳にはパピピペポの「プ」
に近く聞こえます。
p:bと同じ要領で、但し、息を強く出して爆発させます。
声帯は震わせません。英語のpの感じ。
m:上下の唇を閉じて、息が鼻に抜けるように、声帯を震わせて発音
します。英語のmの感じ。
f:英語のfの発音と同じく上歯を下唇に接触(無理に噛まない)させて
その間を摩擦させながら息を送り出します。
d:英語のdと同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて、息をためてから舌を離すと
同時に息を吐き出します。但し、余り強くは吐き出しません。
「ダ」より限りなく濁点を取る感じ。
t:要領はdと同じですが、息をしっかり強く出します。英語のtの発音と
同じ。
n:英語のnと同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて息が鼻に抜けるようにして、
声帯を震わせます。
l:英語のl(エル)の発音と同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて、息は舌の両側
から出します。声帯を震わせます。
g:舌根(舌の付け根の部分)を上あご内側奥の方に押しつけて、それを離す時に
息を吐き出します。息は強く出さず、声帯も震わせません。
英語のgから濁りを取る感じ。ちょっと聞くとkに近く聞こえる感じです。
k:gと同じ要領ですが、息を強く出します。
途中ですが、中国語の発音を勉強する時に出てくる「有気音」と「無気音」について
説明します。
有気音とは、息を強く出してする発音の事、
無気音とは、息を強く出さないでする発音
を言います。
この二つをはっきり、大げさにすることによって中国語の伝わり方は
ずっと良くなります。
bとpの音が日本人の耳には最初同じく「プ」の様に聞こえていたものが
有気音と無気音の発音を意識して練習していくと少しずつ違いが分かって来て
同時に相手に伝わる度合いが増してきます。
例えば、北京の発音はbei3jing1で、
ベィヂン、さらにこれがぺィチンに近く聞こえます。
jing1についてはあとで。
子音の発音にもどります。
h:舌根(舌の付け根の部分)を上あご内側奥の方に近づけて(くっつけない)
その間から息を摩擦させながら出して発音します。ハスキーボイスをイメージ
してください。
j:舌面(ぜつめん、舌の上側の表面)の前の方を上あごの内側の前の方
固いところ、硬口蓋(こうこうがい)ともいいます、につけて舌の先を
下の歯の裏側にあてて、息を摩擦させながら出します。無気音なので
息はあまり強く出しません。声帯を震わせません。
「ヂ」よりも「チ」に近い音に聞こえます。
q:jと同じ要領ですが、有気音です。息を強く出します。
duo1 shao3 qian2 ?のqian2の最初の音です。
ついでながら、ianは「ィェン」と発音します。
x:舌面の前の方を硬口蓋に近づけて、その間から息を摩擦させながら、声帯を
震わせないで出します。「シ」の発音を口を左右に引いて発音します。
z:舌先を上の歯ぐきにあてて、舌先と歯の間から息を摩擦させて出します。
声帯は震わせません。無気音なので、息はあまり強く出しません。
「ズ」よりも「ツ」に近い音になります。
c:zと同じ要領ですが、有気音なので息を強く出します。「ツ」の音のイメージ。
s:舌先を下の歯の裏に近づけて、舌面と上の歯の間から息を摩擦させて出します。
z、z、sの3つに共通の要領は、唇はつぼめないで、左右に引いて発音することです。
子音の発音(1)は以上です。
ここまで来ると、你好(ni3hao3)もしっかり発音できる様になったと思います。
次回は
子音の発音(2)と母音の発音(1)を勉強したいと思います。
有難うございました。
再見(zai4jian4)
表題のduo1 shao3 qian2 ?ですが、
duo1:ドゥォー (第一声、このdは濁点がひとつくらいの感覚で余り濁らせない)
shao3:シャオ(第三声、日本語のシャオと同じ)
qian2:チェン(第二声、はっきりした日本語のチの発音と同じ)
の様に発音してください。
ここで、おことわりですが
使用する漢字は制限により当面日本字とします。
さて、
中国語のピンインで特徴的なものは色々有りますが
子音の発音が最初の壁になります。
今回と次回の2回に分けて子音の発音を見てみます。
それでは、子音の発音(1)いきます。
説明のとおりに出来なくとも、イメージをしながら練習して下さい。
きっと通じます。60点合格のつもりで。
b:上下の唇を合わせて、口の中に十分息をためてから唇を開いて
息を出します。あまり息を強く出さず、声帯も震(ふる)わせません。
「ブ」より限りなく濁点をとる感じ。日本人の耳にはパピピペポの「プ」
に近く聞こえます。
p:bと同じ要領で、但し、息を強く出して爆発させます。
声帯は震わせません。英語のpの感じ。
m:上下の唇を閉じて、息が鼻に抜けるように、声帯を震わせて発音
します。英語のmの感じ。
f:英語のfの発音と同じく上歯を下唇に接触(無理に噛まない)させて
その間を摩擦させながら息を送り出します。
d:英語のdと同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて、息をためてから舌を離すと
同時に息を吐き出します。但し、余り強くは吐き出しません。
「ダ」より限りなく濁点を取る感じ。
t:要領はdと同じですが、息をしっかり強く出します。英語のtの発音と
同じ。
n:英語のnと同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて息が鼻に抜けるようにして、
声帯を震わせます。
l:英語のl(エル)の発音と同じ。舌先を上の歯ぐきにつけて、息は舌の両側
から出します。声帯を震わせます。
g:舌根(舌の付け根の部分)を上あご内側奥の方に押しつけて、それを離す時に
息を吐き出します。息は強く出さず、声帯も震わせません。
英語のgから濁りを取る感じ。ちょっと聞くとkに近く聞こえる感じです。
k:gと同じ要領ですが、息を強く出します。
途中ですが、中国語の発音を勉強する時に出てくる「有気音」と「無気音」について
説明します。
有気音とは、息を強く出してする発音の事、
無気音とは、息を強く出さないでする発音
を言います。
この二つをはっきり、大げさにすることによって中国語の伝わり方は
ずっと良くなります。
bとpの音が日本人の耳には最初同じく「プ」の様に聞こえていたものが
有気音と無気音の発音を意識して練習していくと少しずつ違いが分かって来て
同時に相手に伝わる度合いが増してきます。
例えば、北京の発音はbei3jing1で、
ベィヂン、さらにこれがぺィチンに近く聞こえます。
jing1についてはあとで。
子音の発音にもどります。
h:舌根(舌の付け根の部分)を上あご内側奥の方に近づけて(くっつけない)
その間から息を摩擦させながら出して発音します。ハスキーボイスをイメージ
してください。
j:舌面(ぜつめん、舌の上側の表面)の前の方を上あごの内側の前の方
固いところ、硬口蓋(こうこうがい)ともいいます、につけて舌の先を
下の歯の裏側にあてて、息を摩擦させながら出します。無気音なので
息はあまり強く出しません。声帯を震わせません。
「ヂ」よりも「チ」に近い音に聞こえます。
q:jと同じ要領ですが、有気音です。息を強く出します。
duo1 shao3 qian2 ?のqian2の最初の音です。
ついでながら、ianは「ィェン」と発音します。
x:舌面の前の方を硬口蓋に近づけて、その間から息を摩擦させながら、声帯を
震わせないで出します。「シ」の発音を口を左右に引いて発音します。
z:舌先を上の歯ぐきにあてて、舌先と歯の間から息を摩擦させて出します。
声帯は震わせません。無気音なので、息はあまり強く出しません。
「ズ」よりも「ツ」に近い音になります。
c:zと同じ要領ですが、有気音なので息を強く出します。「ツ」の音のイメージ。
s:舌先を下の歯の裏に近づけて、舌面と上の歯の間から息を摩擦させて出します。
z、z、sの3つに共通の要領は、唇はつぼめないで、左右に引いて発音することです。
子音の発音(1)は以上です。
ここまで来ると、你好(ni3hao3)もしっかり発音できる様になったと思います。
次回は
子音の発音(2)と母音の発音(1)を勉強したいと思います。
有難うございました。
再見(zai4jian4)